三井住友信託銀行株式会社
不動産企画部 ESG企画推進チーム
関 恵都美さん(M1808156)
三井住友信託銀行株式会社(以下、「当社」)の、女性および多様な人材の活躍推進に向けた取り組みをご紹介させていただきます。
当社の取り組みをご紹介させていただく前に、当社の概要についてご説明します。
当社は国内唯一の専業信託銀行として長い歴史をもち、個人・法人・不動産・年金・証券代行等の幅広い業務を取り扱っています。その中でも不動産事業では、証券化信託・リート関連業務も主要な業務であり、当社の不動産証券化受託残高は約22兆円(2022/3月末時点)と業界トップを誇っており、不動産証券化市場の発展に貢献すべく、日々業界の皆さまと接点を持たせていただいております。
当社は、国内および海外に複数の拠点があります。また転勤の有無を含め、希望する職種コースを選択して働くことができます。社員全体では、約56%以上が女性になります。
合計 | うち女性 | うち男性 | |
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社員数(2021年3月末) | 13,740人 | 7,752人 | 8,988人 |
新卒採用者数(2021年度) | 394人 | 248人 | 146人 |
(出所:三井住友信託銀行㈱HP「2021 統合報告書・ディスクロージャー誌 本編」)
当社では、「個々人の多様性と創造性を経営に活かす」というダイバーシティ&インクルージョン(D&I)の概念そのものを経営理念(ミッション)として有しています。2016年10月より人事部内にダイバーシティ&インクルージョン推進室(D&I推進室)を設置していますが、メンバーは人事部の専任担当者と各事業統括部の兼務者で構成されており、「各事業の実情に合った」施策を推進していることが特徴です。
では、ここから当社のD&I重点推進項目の具体的な取組みの一例を紹介させていただきます。
当社は、能力に応じた適材適所の配置を進めており、性別にかかわらず能力本位で管理職に登用しています。
① 女性の管理職数
② 女性の着実なキャリア形成を支援する人材育成
今後も、女性の活躍領域を広げ、多様な業務にチャレンジできるよう、研修のみならず、異動・配置・業務アサインを通じて成長の機会を提供していくことを目指しています。
当社では、「ライフイベントに左右されない」キャリア継続の取組みも進めています。
① 勤務地変更と海外転勤帯同休職制度
配偶者の転勤時の勤務地変更、海外赴任時の休職制度を導入しています。
② 産休・育休・復職支援
産休・育休中の社員に対しては、メールマガジンの配信等、定期的な情報提供を行っています。また、復職後のキャリア形成やスムーズな職場復帰をサポートするためのセミナーも開催しています。
③ その他両立支援
このほか、介護、がん治療や不妊治療と仕事との両立、男性の育児休業の取得推奨(2020年度 100%達成)など、多様な働き方をサポートする体制を整備しています。
当社では、「多様な働き方とワークライフバランスの実現」に向けて、社員が安心して働き、仕事と家庭の両立ができる職場環境づくりにも積極的に取り組んでいます。
① 時差出勤や在宅勤務、サテライトオフィス(2021年6月時点、全国合計30拠点)勤務制度の導入
② 長時間労働抑制の観点から、勤務時間のモニタリングや勤務間インターバルの確保
これまでのご紹介に加え、社員全体の約2割を占める中途採用(キャリア入社)人材、障がい者、海外支店または海外現地法人に勤務するグローバル社員等の活躍に向けた取組みも推進しており、多様な分野の専門性が高い人材によるシナジーで、新たな付加価値の創出を目指しています。
ここまでは当社全体としての取組みをご紹介しましたが、最後に不動産事業での取組みもご紹介させていただきます。
当社の不動産事業の業務は、証券化信託・リート関連業務・仲介業務など多岐にわたるため、女性が活躍するチームに希望者をトレーニーとして派遣する「短期トレーニー制度」や、活躍する女性社員の仕事ぶりやチームの業務内容を取材した「不動産WOMAN・業務説明BOOK」の策定、また、女性マネジメント層による講義などを通じ、業務理解の深耕と、社内ネットワーク構築を推進しています。
より上の役職へのステップアップを意識し、外部講師を招いたキャリア形成に関する講演・研修の開催や、能力開発のためのきめ細かいOJTを実施しています。
以上、今後も時代の先行く取組みを推進することを目指し、女性含めた多様な人材の働きやすい環境を整備しながら、不動産証券化業界の皆さまと共に発展していきたいと思います。
最後までご高覧いただきありがとうございました。