平和不動産アセットマネジメント株式会社
(平和不動産リート投資法人の資産運用会社)
オフィス運用部 三宅 順子さん(M1707655)

1日のスケジュール

08:50

出社

09:00

勤務開始

前日に来ているメールや社内連絡事項を確認。
証券会社からのJ-REITのマーケットレポートや相場変動に関係のある米国金利関連の経済レポートを読む。

09:30

工事申請の内容確認

空調機の不調や漏水等、緊急対応が必要な工事申請から、耐用年数を向かえる大型の設備更新等に対して進捗状況確認を行います。
工事費用が過大ではないか、作業人数は適正か等、過去工事事例を参考に費用の検証を行います。

11:00

内覧会

オフィスから近い物件のため徒歩で向かいます。歩きながら物件周辺の競合ビルになりそうなもの、近くにランチができそうな場所があるか周辺環境を確認しながら向かいます。
PMと一緒に来場者を案内。物件の特徴を伝え募集条件について適正価格を見極めるために、他物件の募集条件をヒアリングし、今後のリーシング方針を決めていきます。

12:00

お昼休憩

平和不動産が開発したKABUTO ONEへ
カフェでサンドイッチをテイクアウトし、社内で食べます。

13:00

休憩終了

毎月送付されるPMレポートやBMレポートに目を通し指摘事項はないか、テナントからの入金が遅れていないか等確認します。その他にも、必要な工事や法定点検が行われているか確認を行います。

14:00

打合せ

PM定例会議
PM担当者と担当物件のリーシング状況、計画した工事の進捗状況について確認。全体会議のため他物件の状況も聞きながら、直近のマーケット状況について情報共有を行います。
募集賃料の見直しが必要か、工事の進捗状況に滞りがないか等お互いに確認を行います。

16:00

午前中で終わらなかった仕事を中心に業務を進めます。
ミーティング用の資料作成や、信託銀行へ決済指図書や提出書類を準備します。

18:30

退社

平和不動産リート投資法人について

J-REITにおけるアセットマネジャー(以下:AM)の仕事は、運用している不動産から得られる収益を最大化することです。そして、J-REITに出資していただいている投資主の利益を最大化するために、運用計画を策定し、計画を達成するために様々な施策を実行しています。
私が運用する「平和不動産リート投資法人」は2005年3月に上場した、現在61社(2022/1末時点)あるJ-REITの中で13番目に上場した投資法人です。東京都区部中心のオフィスとレジデンスに投資をする複合型リートで、現在、オフィス36物件レジデンス80物件の全116物件を運用しています(2022/1末時点)。私はオフィス運用部に所属し、AMとして業務を行っています。

アセットマネジャーの主な仕事について

AMの主な仕事としては主に4つあります。
① 運用資産の運用管理に係る計画の策定、実行
② 運用資産の物件別収支の作成、管理
③ プロパティ・マネジメント会社等の管理、変更
④ 不動産賃貸市場動向に係る情報収集、調査・分析
期末に翌期の運用計画を策定し、決定した運用計画を達成するために日々物件の管理・運営状況のモニタリングを行っています。例えば、稼働率が策定した計画より低い場合、テナントを誘致するためにプロパティマネジャー(以下:PM)と協議をし、内覧会を実施したり、ビルの内覧に来ていた頂いた方にいい印象を持ってもらうために内装変更や水廻りの工事を提案したりするなど、様々な施策を考えます。
また、不動産賃貸マーケットにおいて、募集している賃料が適正なのか、周辺の競合物件の状況や他物件で成約した事例等を共有し、PMと募集条件について期初に立てた運用計画と比較しながら適宜見直しを行っています。

前職の生命保険会社で不動産証券化商品の運用を担当したことをきっかけに、J-REITの運用会社へ転職しました。前職で資産運用の仕事をしていたので、金融の知識はあったものの、不動産やJ-REITのストラクチャーに対する知識がなかったことから、転職後に体系的な知識を得るために不動産証券化協会認定マスターを受講しました。証券化商品に関わる税制、法律、不動産の基礎知識を学ぶことができ、仕事を行う上で自分の役割を意識することができています。また、基礎知識をしっかりと身につけたことで自信にもつながりました。

平和不動産リート投資法人の運用方針として、“運用資産の着実な成長と中長期的な安定収益の確保を目指す”ということを掲げています。AMとして上記目標を達成するために、担当物件において、築年数が経ってもテナントに選ばれるよう良好な管理と資産価値向上のための適切な修繕を実施していくこと、また、テナント様に長く入居してもらえるようリレーションを強化し信頼関係を築いていくこと、投資主に対して安定した分配金を毎期配当し長期保有される銘柄になることを常に心に置いて、日々、AM業務を行っています。