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養成講座の学習内容

マスター養成講座は、「知識編:Course1」と、「演習編:Course2」で構成されています。不動産証券化に関する学習内容は、不動産や金融に関する基礎知識だけでなく、不動産の投資分析をはじめとして、関連する法律、税・会計制度やファイナンスの知識など多岐にわたります。これらを体系的に効率よく修得することができます。なお、受講者の皆様からのご意見や市場環境の変化に対応するためにテキストは毎年改訂をしています。

~2024年度カリキュラム等の変更~

「不動産証券化協会認定マスター」になるための資格の認定要件としていた実務経験要件(金融又は不動産の2年以上の実務経験)の廃止(詳細はこちら)に伴い、マスターを目指す方々の幅が広がり、金融・不動産分野の実務未経験の受講者層が拡大することが想定されます。Course1(知識編)では、こうした方々が企業価値と不動産運用との関係や不動産ファンドのビジネスモデルなどを理解し不動産証券化の知識とスキルをスムーズに習得していただけるように、学習内容の再編(科目の追加、科目構成の変更)やテキスト改訂を行い、2024年度実施の講座より適用します。また、この再編に伴い試験では科目ごとの出題数も変更となります。変更点の詳細はこちらをご確認ください。

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Course 1(知識編)

Course1では、不動産の投資分析、法律、税・会計制度、ファイナンスなど、不動産証券化の実務に必要な専門知識を体系的に学習します。約5ヶ月間の学習期間の後、修了試験にて知識の修得を確認し、修了試験を合格された方のみCourse2に進むことができます。
Course1の修了要件はこちらよりご確認ください。

Course1修了試験について

Course1で学習する6科目の教材を出題範囲として、マークシート方式(四肢択一問題で100問)で試験を行います(科目ごとの出題数は変更になる場合があります)。

<2024年度の出題予定>Course1の学習内容の再編に伴い、出題数などに変更があります。

午前(120分、50問) [101(新科目)] 企業と不動産(3問出題)
[103(旧102)] 不動産投資の基礎(24問出題)
[105(旧104)] 不動産ファイナンスの基礎(20問出題)
[106(旧105)] 不動産証券化と倫理行動(3問出題)
午後(120分、50問) [102(旧101)] 不動産証券化の概要(15問出題)
[104(旧103)] 不動産証券化の法務/会計・税務(35問出題)

合格実績はこちらよりご確認ください。
過去の試験問題はこちらよりご確認ください。

受講教材

オリジナルテキスト(6 科目 7 冊)と、受講者専用ページでの講義受講

※過去に実施した試験問題について、2024年2月より、過去5年度分の試験問題と解答番号一覧をPDFにてダウンロードすることができます(2023年度まで教材として配付していた過去問題集は廃止)。受講者は受講期間のみ閲覧できる電子書籍形式(印刷不可)にて5年度分の試験問題/解答/解説(旧過去問題集)を閲覧できます。

テキストはPCやスマートフォンから電子書籍形式で閲覧することができます。
※ダウンロードや印刷してご利用いただくことはできません。ご利用には通信料が発生します。
※テキストが送付教材に含まれないコースをご受講の方はご利用いただけませんが、2024年度学習内容の再編に伴う措置として、2024年度と2025年度のCourse1再受験者に対しては、再受験者コース(試験のみ)の受講者にも、全科目のテキストを電子書籍形式(印刷不可)で閲覧できるようにします。

101科目(新科目):企業と不動産

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不動産ファンドや不動産運用の全体像や、この産業を担う人材に求められる能力を理解することを目的としています。不動産や金融の実務経験のない方でも不動産証券化の理解が進むように、コーポレートファイナンスの原理や不動産投資法人のビジネスモデルなどを学ぶとともに、マスター養成講座の学習内容を俯瞰していきます。

※2024年2月14日時点での2024年度版予定、敬称略

講座名 所属 講師名
I 企業はどのように不動産を運用すべきか 早稲田大学 川口 有一郎
II 不動産ファンドと価値創造 早稲田大学 川口 有一郎
III 不動産証券化の知識体系と出題範囲 早稲田大学 川口 有一郎
IV 不動産運用ビジネスにおける新たな潮流 (株)野村総合研究所 谷山 智彦

102科目(旧101):不動産証券化の概要

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不動産証券化の機能や仕組みを理解することを目的としています。機能や仕組みのほか不動産取引や金融市場、金融機関等の機能の基礎知識を学びます。

※2024年2月14日時点での2024年度版予定、敬称略

講座名 所属 講師名
I 不動産証券化総論 不動産証券化協会フェロー 田邉 信之
II 不動産証券化と不動産投資市場の基礎 (株)ニッセイ基礎研究所 岩佐 浩人
III 不動産の基礎知識 大阪経済大学 橋谷 聡一
IV 金融機関と金融市場 SMBC 日興証券(株)
(株)SMBCリートマネジメント
入野 賢一郎
野田 誠洋
V 機関投資家の投資方針と特徴 (株)ニッセイ基礎研究所 吉田 資
VI 年金性資金の不動産投資 (株)ニッセイ基礎研究所 徳島 勝幸

103科目(旧102):不動産投資の基礎

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不動産投資やアセットマネジメント(AM)について理解することを目的としています。不動産投資の概念やAM業務のほか、市場指標の見方、デューデリジェンス、鑑定評価、プロパティマネジメントなどの実務の基礎を学びます。

※2024年2月14日時点での2024年度版予定、敬称略

講座名 所属 講師名
I 不動産投資総論 (株)ザイマックス不動産総合研究所
(株)ザイマックス不動産投資顧問
中山 善夫
竹之内 貴司
II 不動産市場の指標と見方 (株)ザイマックス不動産総合研究所 山方 俊彦
III デューデリジェンスと不動産鑑定評価 (株)ザイマックスアセットコンサルティング
(株)シティエボリューション
石黒 徹
土佐林 忠史
IV プロパティマネジメントの基礎 (株)ザイマックス不動産総合研究所 石原 健司
V ESGと不動産投資 (株)ザイマックス不動産総合研究所 大西 順一郎

104科目(旧103):不動産証券化の法務(上)/会計・税務(下)

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不動産証券化商品の組成や管理の実務において必要となる法律、会計及び税務の基本的な知識を学びます。不動産証券化に特有の法的論点や各スキームや事業に必要な法律的知識、会計・税務上の各論点を学習します。

※2024年3月18日時点での2024年度版予定、敬称略

講座名 所属 講師名
I 不動産証券化法務の基礎 牛島総合法律事務所 田村 幸太郎
II 不動産証券化商品の組成と販売に係る留意点 野村證券(株) 加藤 光二
III(旧105) J-REITにおける利益相反取引及びインサイダー取引の諸規制 ケネディクス(株) 小松 浩樹
IV 不動産証券化と会計 (株)さくら綜合事務所 杉本 茂
林 健二
V 不動産証券化の税務 (株)さくら綜合事務所 杉本 茂
丸岡 政典

105科目(旧104):不動産ファイナンスの基礎

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不動産証券化における資金調達の実務や基本的なファイナンス理論について学習します。不動産ファイナンスの基礎やREITの資金調達、デットやエクイティの評価などを学習します。

※2024年2月14日時点での2024年度版予定、敬称略

講座名 所属 講師名
I
不動産ファイナンスの基礎 青山リアルティー・アドバイザーズ(株) 岡野 淳
II(旧101) ストラクチャードファイナンスの基礎 みずほ証券(株) 小林 一志
III
REITの資金調達 SMBC日興証券(株) 藤川 太郎
木村 文彦
IV エクイティの投資分析 SMBC 日興証券(株) 鳥井 裕史
V デット及びエクイティ評価の基礎 久留米大学 澤田 考士
VI 投資分析の基礎理論 三菱UFJ信託銀行(株) 鈴木 立史

106科目(旧105):不動産証券化と倫理行動

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不動産証券化に携わるマスター認定者に求められる行動規範や専門家としての責任について学習します。

※2024年2月14日時点での2024年度版予定、敬称略

講座名 所属 講師名
I 不動産証券化ビジネスとプロフェッショナルの倫理 明治大学 髙 巌
II 不動産証券化協会認定マスターの専門家責任とコンプライアンス 牛島総合法律事務所 田村 幸太郎
III 不動産証券化事業に携わる者の職業倫理 一般社団法人不動産証券化協会

Course 2(演習編)

Course2は、Course1で得た知識を「不動産投資分析」、「不動産ファイナンス」、「不動産証券化商品分析」という3つの視点から改めて捉えることにより、生きた知識として実務に結びつけ、総合力を身につけるための学習をしていただく実務演習です。実際に手を動かしていただくことを目的として、レポート課題の提出も課しています。
Course2の修了要件はこちらよりご確認ください。

※2024年2月14日時点での2024年度版予定、敬称略

受講教材

オリジナルテキスト(3科目3冊)と、受講者専用ページでの講義受講、レポート課題提出

テキストはPCやスマートフォンから電子書籍形式で閲覧することができます
※ダウンロードや印刷してご利用いただくことはできません。ご利用には通信料が発生します。

201実務演習:不動産投資分析

201

講師:(株)ザイマックス不動産総合研究所 中山 善夫

不動産投資の考え方、分析方法、不動産投資を行う上で必要となる各種の知識等をケーススタディや演習を通じて身につけることを目的としています。収益用不動産の評価として最も重視されている DCF法を中心に、不動産投資判断に必要な分析手法を習得することができる内容となっています。

202 実務演習:不動産ファイナンス

202

講師:青山リアルティー・アドバイザーズ(株)岡野 淳

レンダーの視点から実務に必要な知識の再確認を行うとともに、テキストや演習を通じて自分なりの取組み基準を身につけることを目的としています。不動産信託受益権の基礎や対象不動産の調査、評価、不動産アセット・ファイナンス実行のポイントといった融資実行までのプロセスを実務に沿った形で学習できるよう構成されています。

203 実務演習:不動産証券化商品分析

203

講師:早稲田大学 川口 有一郎
講師:三井不動産投資顧問(株)栗林 達也

J-REITの投資口価格および私募REITの評価(バリュエーション)手法をテキストや演習を通じて身につけることを目的としています。J-REIT銘柄と市場、不動産市場やファンド全体の分析、個別銘柄の投資口の評価に必要不可欠な知識を習得できる内容となっています。